M・ナイト・シャマランの『TRAP』を観に行ってきた。なんともサイコでスリリングなサスペンスであった。
そんなわけで感想なんかを書き記しておきたい(が、なるべく前情報少なめに観ることをおすすめする)。
※以下、映画の内容に触れているのでご注意ください。
『TRAP』のおおまかなあらすじ
クーパー(ジョシュ・ハートネット)は愛娘ライリー(アリエル・ドノヒュー)と二人で、世界的な歌手レディ・レイヴン(サレカ・シャマラン)のアリーナコンサートへと足を運んでいた。
会場につくと、なにやらものものしい警備が見て取れる。
クーパーは喜びで浮かれるライリーを楽しませようとしつつも、その警備が気になってしまう。
ライブが始まり、ひょんなことから物販の店員と仲良くなったクーパーは、バックヤードにて厳重な警備の理由を聞くのだが、なにやら連続殺人鬼”ブッチャー”がコンサートに来ており、このコンサートそのものがブッチャーへの罠だというのだ。
そして家族との幸せな生活を送る消防士・クーパーは、シリアルキラー”ブッチャー”というもう一つの人生を送る男その人だったのである。
ここからクーパーは大挙してアリーナを囲う警備をぬって逃げおおせるべく、あらゆる手を使って脱出の可能性を模索してゆく。
『TRAP』のほんわか感想
幾重にも重ねられたサスペンスが畳み掛けるように展開され、緊張感がスライドして行く構成には終始ハラハラさせられっぱなしであった。
良き父としても殺人鬼としても全力で立ち回るクーパーを思わず応援せざるを得ない展開の妙とジョシュ・ハートネットの演技力を存分に感じつつ、そんな前半の時点でまだまだ上映時間の半分といったところで、そこからまだまだ物語は思わぬ方向にどんどん進んでいく。
といったところで最後まで全く油断ならない構成である(気づけば視点がシフトしていく感じは、学生の頃観たヒッチコックの「サイコ」を思い出したりした)。
レディ・レイヴンを演じているのは監督の実の娘で実際に歌手として活動しているという。
あとライリーからにじみ出るティーンなダサ愛おしさもいい感じである。
おわりに
ということで、『TRAP』を観た!という話である。かなり娯楽性の高いサスペンス映画である。
是非前情報は少なめに楽しんでいただきたい。