【映画】『リトル・ワンダーズ』を観た!【悪ガキすぎ】

リトルワンダーズのあらすじと感想 おすすめ映画

『リトル・ワンダーズ』という映画を観た。悪ガキたちが思わぬ冒険をする物語である。16mmフィルムで撮影されておる、ルックが鮮やかで惹かれるものがあった。

そんなわけで感想なんかを書き記しておきたい。

※以下、映画の内容に触れているのでご注意ください。

『リトル・ワンダーズ』のおおまかなあらすじ

『不死身のワニ団』を名乗るアリス(フィービー・フェロ)、ヘイゼル(チャーリー・ストーバー)、ジョディ(スカイラー・ピーターズ)の悪ガキ三人組はある日バイクで赴いたOTOMO社の倉庫に侵入してゲーム機を強奪する。

ヘイゼル・ジョディ兄弟の家で早速ゲームをしようとするも、なにやらテレビにパスワードが掛かっている。風邪を拗らせていたママにパスの解除をおねだりするも条件を提示される。条件は『行きつけのお店のブルーベリーパイを買ってくる』というものである。

お店に行けば店員さんが体調不良で、店員さんの家に押し掛ければまた条件を提示され、どうにかクリアしてレシピを入手。しかし材料の調達中にスーパーで残り一個の卵パックを山男(チャールズ・ハルフォード)に横取りされてしまう。

許せない3人は男の家を突き止めるのだが、そこには謎の呪文を操る魔女アンナ(リオ・ティプトン)が率いる『魔法の剣一味』の怪しい企みに巻き込まれていく。

一味の車に忍び込んだ彼らは山に来てしまう。山に入っていく一味を追う中で出会ったアンナの娘ペタル(ローレライ・モート)も仲間に加わり、悪い大人たちに立ち向かう彼らだったが…

『リトル・ワンダーズ』のほんわか感想

映画リトル・ワンダーズのあらすじ、感想

こどもにかかればお手のもの

子どもたちがなんとも魅力的な映画であった。

10代前半の彼らだが非常に芸達者で悪ガキを好演している。アリスとヘイゼルのほんのりとした恋のようなものについては、あのダンスシーンの演技というより彼ら自身の気恥ずかしさや嬉しさのようなものがものすごく出ていた様がもう微笑ましすぎる。ほっこり死しかねない要注意シーンである。

どこかレトロで目を引く世界観

16mmのコダックフィルムで撮影された映像が美しく、タイトルなどのタイポグラフィや美術なども映像に噛み合ったどこか懐かしさと新しさのある素晴らしいものであった。

で、ここらへんはグラフィックデザイン・ファッションデザインを学んできたウェストン・ラズーリ監督によるものらしい。

で、実は『魔法の剣一味』のマーティーが監督だったりす。監督・脚本・製作・出演と多彩である。バイクのネームプレートとか、アリスのTシャツとかもデザインまでしているそうな。

本国ではポスターなんかも監督が作っているらしく、そのバリエーションも豊富。なにやら原題「Riddle of Fire」を日本語訳した「火の謎」と書かれたバージョンも有り日本好きがうかがえる(微妙にフォントチョイスがゆるいのが微笑ましい)。

更にゲーム機の「OTOMO社」は大友克洋リスペクトであり、映画内のバイクメーカーAkizukiは「隠し砦の三悪人」からの引用だとか。

冒頭からバイク、ペイントガン、スマホっぽい謎デバイスなどなのアイテムがしっかり描かれるのだが、テンションが上がるものがあり、そんな美術も見どころの一つだろう。

ちなみに実際のバイクはこれ↓

監督の細部までこだわりが込められた作品であった。

おわりに

ということで、『リトル・ワンダーズ』を観た!という話である。なかなか引き込まれる世界観とビジュアルを兼ね備えていた。子どもが活躍する映画が好きな方には大変おすすめである。